【断想〜きれぎれ】アッバ(お父ちゃん)と叫ぶ

ガラテア3章29節〜3月29日礼拝より

招きに応える者に神は「御子の霊」を送り「神の子」として下さる〜パウロはそう記します。民族や身分、男女の別なく,誰もが等しく招かれ,神の約束と祝福を相続する「神の子とされると。その根拠が「『アッバ=おとうちゃん』と叫ぶ御子の霊」だとパウロは言うのです。▼「アッバ」…幼子のような信頼を持って呼びかける祈りは,イエスが最初に始められたものと言われます。毎日,祈りを見つけては,「アッバ」と呼びかけつつ祈りを捧げられたことでしょう。しかしこの呼びかけをパウロは,ここでわざわざ「叫ぶ」と記すのです。言葉に似つかわしくない言い方に思えます。しかし確かにゲッセマネでイエスは,血のように滴り落ちる汗を流しながら「アッバ」と神に向かって叫び祈りました。十字架の上でもイエスは叫ばれました。イエスにおいては,穏やか時だけでなく,悩みと苦しみ,苦しみと嘆きの最中になお「アッバ」と神に叫び,呼びかけられたのです。▼私たちが呼びかけ「父よ」は,どのような響きで口から出されているでしょうか。イエスの痛みと苦しみを思い,またその苦難をわずかでも共に担い歩むときに漏れ出る「アッバ」の叫びこそが,私たちの心に御子の霊が送られていることの何よりの徴なのではないでしょうか。